黄金町バザール(ニュー・メナジェリー)

*メナジェリー とは、、、

「キュレトリアル・メッセージ」

テーマ「ニュー・メナジェリー*」について

⻩⾦町バザール 2019 ©︎
キュレトリアル・チーム ®︎

⻩⾦町エリアマネジメントセンターは、2008 年の⻩⾦町バザールを引き継ぐ形で、2009 年から 11年間、AIR(アーティスト・イン・レジデンス)を中⼼とした「アートによるまちづくり」を⾏ってきました。主に東アジア・東南アジアとの連携を深めてきた⻩⾦町の AIR は、これまで約 500 組のアー ティストを受け⼊れ、派遣しています。⻩⾦町の AIR は、他の AIR とは少し異なり、⻑期滞在者を⽣み出す「アートによるまちづくり」を軸に展開しています。⾔い換えると、⻩⾦町は「価値のある」もしくは「唯⼀無⼆な」アートを展⽰する必要性に駆られることはありません。むしろ、⻑期的に発 展していく共同体、アーティストという異なる視点や技術を持った存在が新たなことに挑戦し、地域に対してなにか刺激を与えられる環境を⽣成することを⽬標にしています。

「⻩⾦町バザール 2019̶ニュー・メナジェリー」は、アート、アーティスト、来場者、NPO の新たな関係性を開きたいと考えています。異国趣味や植⺠地主義がアートの歴史にどのように関わってき たのかを認識しつつ、AIR はどのようにして⾃⼰を反省し、実り豊かな⽂化交流の場となりうるのでしょうか? ⼀⽅的なスペクタクルではなく、相補的なコラボレーションを含んだ、新たなマネジメント
(New Management)による展覧会「ニュー・メナジェリー」(New Menagerie)は可能なのでしょうか? 既存のシステムに対して疑いを投げかけ、アーティスト、来街者、地域住⺠、事務局が⽔平的な
関係のもと、創造的となる展覧会様式を⾒つけることはできるのでしょうか?
アーティストには、⾒る/⾒られる、主体/客体、⽀配/被⽀配といった⼆項関係を揺さぶること、そして、まちを舞台とするなかで、私たちがもつ「芸術作品」という概念をどのように変化させていけるのかについて探求することを期待します。加えて、アーティストと NPO、地域住⺠と来街者、観客と展⽰物といった関係性を⾒つめ、より共同で制作に向き合える構造を⽣み出すことができるのかについて模索することを求めます。アートを介した⼈々の関係、その新たなエコロジーを「ニュー・メナジェリー」は⽣み出したいと考えています。

*メナジェリーとは、フランス語の家畜の管理(マネジメント)を意味する「menage」を語源とする 、近世ヨーロッパ(16-18 世紀)の王侯貴族たちが、アメリカ⼤陸やインド洋航海ルートの「発⾒」により、これまで⾒たこともなかった動物や植物を⼀堂に集めた動物飼育舎です。